精神科の仕事内容


今回はいわゆる心の病を患う患者さんが来る、精神科について考えてみます。

精神科にはどんな患者さんが来るか

最近、精神科とはいわず心療内科を標榜するクリニックなどが増えています。しかしずっと以前からの精神科と、本当の意味での心療内科は違うようです。例えば医学部の講座で「心療内科」がある大学は日本全国で5つ程度しかないそうです。

つまり、多くの「心療内科」を標榜するクリニック等の医師は、精神科疾患を専門としています。今回はややこしいので、以前からの名称である「精神科」を考えます。

精神科疾患として代表的なのが、精神分裂病、うつ病・躁病(両方あると躁うつ病や双極性障害ともいいますね)、神経症、人格障害、摂食障害、心身症、児童期精神障害などでしょうか。

最近では高齢者精神障害(いわゆる高齢者うつ病)や思春期・青年期精神障害(いわゆる引きこもり?)なども問題になることがあります。

昔は不治の病ともいわれましたが、現代では多くの場合、適切なカウンセリングや薬物治療などである程度症状は改善し、社会復帰が可能となってきました。

しかし他人や自分を傷つける恐れがある場合や、一般社会での日常生活が難しい場合は、措置入院など入院治療が必要となる場合があります。

精神科はどんなお仕事?

現代は治療法によって社会復帰が可能となりましたし、入院するほどではない病状の患者さんも増えています。こういった場合はクリニックなどで対応可能ですが、ここでの看護師の役割は点滴による薬物投与や血液検査等の介助が中心のようです。

カウンセリングは専門医や専門のカウンセラー(心理カウンセラー)が行いますが、この心理カウンセラーは看護師がさらに勉強して資格を取得するケースも結構あるようです。最近では社員のメンタルヘルスに力を入れている企業も増えてきましたので、そういったところでも需要がありそうですね。

一方、いわゆる精神科病棟での看護師の仕事はどうでしょうか。点滴による薬物投与や血液検査等もあります。入浴介助や、他の疾患(例えば糖尿病とか)があり自分自身で投薬の管理が出来なければ、その薬物治療も手伝う必要があります。

いずれにしても入院治療が必要な病態の患者さんですので、場合によっては自傷行為に走ったり、暴れたりもします。これを抑える(患者さん自身や周囲に危害が及ばないように)ことも看護師の仕事だったりします。実は最近その数が増えているといわれる男性看護師さんは、数年前までは精神科病棟で働くケースが多かったようです。

やはり女性だけの力では、理性がはずれて暴れてしまう患者さんを抑えるのは難しいですからね。また中には隙を見て逃亡を図る患者さんもいます。これを追いかけるのも看護師の仕事の1つです。男性看護師に向いている科目でもありますね。

精神科に向いている看護師

まずは精神科領域の疾患を、きちんと理解することが重要です。とはいえ、現代では未だ十分に解明されていない点も多く、発症の要因も生まれ育った環境の問題(両親との関係、トラウマなど)、何らかのコンプレックス、人間関係のストレス、過労、睡眠不足など、その個人によって様々ですし、何が引き金になるかははっきりとは分かっていないのです。

これをきちんと理解するのは非常に難しいですし、そんな中で患者さんを本当に理解しようとすると、自分自身が背負っている問題に気付くこともあります。看護師自身の強さも必要そうです。

また、患者さんの病態によっては、同じ疾患名がついていても接し方を変える必要がある場合もあります。例えば双極性障害の場合、現在どちらの症状が顕著になっているか、それによってケアの仕方・接し方が変わってきます。極端にいえばたった1晩で逆転することもあります。これをきちんと判断できるスキルは必要でしょう。

ところで、精神科看護に長く携わると、精神看護という専門看護師の過程に進むことができます。専門性を高めやすい科といえますね。

いかがですか?今回は精神科での看護師の仕事を考えてみました。何となく想像できそうですか?


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