青年海外協力隊の仕事内容


今回は少し視点を変えて、世界中の発展途上国での活躍が期待される、青年海外協力隊について考えてみます。

日本の青年海外協力隊の力を必要とするのはどんなところか

青年海外協力隊とは、様々な分野における能力を持った人達が、その能力を必要とする発展途上国で活動することを支援する組織です。日本政府のODA(政府開発援助(せいふかいはつえんじょ:Official Development Assistance))予算により、独立行政法人国際協力機構(JICA)が運営しています。

JICAを通じて参加できるボランティア活動には、年齢によって大きく2つに分かれているようです。20~39歳が参加できる「青年海外協力隊」と40~69歳が参加できる「シニア海外ボランティア」「日系社会シニア・ボランティア」「短期ボランティア」があるようです。このうち、主に看護師としての募集があるのは「青年海外協力隊」です。つまり39歳までになりますね。

看護師の派遣期間は概ね2年、現地の病院などに勤務し、患者さんへのケアを実施しながら、同僚となる現地スタッフへの指導を行うことになります。

青年海外協力隊はどんなお仕事?

試しにとある国からの具体的な募集内容を見ると「ICU、救急外来担当の看護師に対し、応急手当の勉強会や業務の効率化の提案を行い、日本の術前・術後の看護や他職種との連携方法の紹介、実践する」などがあります。

いずれも看護師の実務経験は3年以上、さらにICUや救急外来など特定の勤務場所での実務経験が2年以上など、募集内容によって応募条件が決まっています。

さらに詳しく見ると、(現地の看護師に対して)「日本の看護計画に沿った術前・術後看護」「他の職種との連携」「患者家族との関わり方」などについて実践・指導を行ったり、「応急処置の勉強会や現在の看護業務の効率化、改善を提案する」ことなどが挙げられています。

発展途上国では、医科大学や看護系の学校ももちろんあるのですが、日本のように卒後研修が整っていなかったり、先進国並みの医療を提供できないという実情があります。しかし患者さんはどこの国にもいるわけですから、少しでも先進国の技術や考え方、新しい知識を取り入れるために、ボランティア派遣を要請しているわけです。

日本人看護師に求められる業務としては、自分たちが今まで経験したこと、知識として蓄えてきたことを、広めていくことにあります。

青年海外協力隊に向いている看護師

まずは、大きく3つの要素をもっていることです。健康な身体、豊富な知識と経験、そして語学力です。青年海外協力隊は、応募すれば誰でも活動できるわけではありません。

例えば事前の健康診断があり、心身ともに健康であることが求められています。さらに募集内容によって実務経験が●年以上という決まりがあり、語学力の目安としてTOEIC330点以上などがあります。

しかも派遣される国によっては英語力よりも現地の言語での活動になることも多いです。医療スタッフもそうですが、患者さんは現地の方ですから当然ですね。

同じ募集内容に対して応募者多数の場合は、健康診断結果・実務経験・語学力などで選考になる場合もあります。一方で応募者が少ない場合は、例えば実務経験が少し足りないとか、語学力が少し不足している場合でも、選考を通るケースもあるようです。

しかし、一番必要とされる資質は「熱意」ではないでしょうか。先の例ではICU・救急外来での募集を挙げましたが、他にも透析室だったり、NICUだったり、母子保健強化だったり、リスクマネージメント部門だったり、活躍の場は様々です。

青年海外協力隊はボランティアですし、現地の生活費や住居などは支給されますが、報酬はありません。その中での2年間はかなり長いと思います。それでも発展途上国の人たちの命を救いたい、自分の知識と経験を生かして少しでも多くの人たちのお役に立ちたい、この熱意こそが一番求められるのではないでしょうか。

いかがですか?今回は青年海外協力隊について考えてみました。何となく想像できそうですか?


このページの先頭へ