整形外科の仕事内容


今回は、総合病院の整形外科、あるいは入院施設を持っている整形外科病院での、病棟での看護師の仕事について考えてみます。

整形外科にはどんな患者さんがいるか?

入院してくる患者さんは、子どもや若い人~高齢者まで様々です。基本的に、骨が折れているとかずれているとか変形しているなどの異常がある人です。

救急病院であれば、骨折患者さんは多いでしょう。交通外傷などは開放骨折をしていることもありますし、骨折部位によっては命に関わることもあります。例えば頸椎損傷などは外見では分からなくても首から下が全麻痺のこともありますし、骨盤骨折などは骨折部位からの出血(体腔内)などでショック状態のこともあります。

開放骨折のゴールデンタイム(感染のリスクを低く抑えて極力安全に縫合できる時間)は6~8時間とされていますので、緊急手術になります。

例えば開放性ではない骨折で数日後に手術という場合は、骨片で周囲の神経を刺激して痛みが出ることもありますので、骨整復後に牽引しておく場合もあります。こうなると中々体位を変えることが出来ないので、患者さんは苦痛ですね。

変形性関節症などは、ただでさえ患者さん自身のADLが低いことが多いです。また脊椎の疾患の場合も強い痛みや麻痺があったりしますので、術前に苦痛を感じる人は多いです。

整形外科はどんなお仕事?

骨折は特に痛みが強く、動きも制限されるので精神的な苦痛も大きいです。骨折部位以外は元気だったりするので尚更。術前の苦痛に対するケアは需要ですね。特に高齢者に多い大腿骨頚部骨折などは緊急入院である上、がっちり牽引していないとかなり痛みが強いのですが、いきなり寝たきりになるため、場合によっては急に認知力や理解力が落ちることもあります。

整形外科の手術は消化管手術等に比べて清潔度が高いとされています。術後は特に感染に注意です。骨は感染すると元には戻りませんので、受傷前は自分で歩いていた患者さんが寝たきりになる可能性もあります。

特に高齢者で栄養状態が悪く感染リスクが高いような場合は、厳密な清潔操作が必要となります。創周囲だけではなくベッド上やベッド周囲の清潔維持もポイントですよ。

また整形外科の術後は、抗生剤などの点滴が沢山ありますし、排液ドレーンや膀胱留置カテーテルなど繋がっているものも沢山あります。これらがきちんと機能しているか、術後感染兆候はないかなどをしっかり観察していく必要があります。

また麻痺が出る患者さんもいますので、これらに対する観察・援助も必要になります。特に脊椎であれば上半身は元気なのに下半身だけ麻痺しているというケースもあります。精神的なケアも必要となりますね。

整形外科に向いている看護師

基本的には力仕事も多いので、体力がある人でしょうか。牽引されている患者さんや自力で動けない患者さんを移送するのはかなり体力を使います。

また清潔不潔の区分けがしっかりできることもポイントが高いです。スタンダードプリーションはもちろん、患者さんのベッド上や周囲の清潔維持も重要な仕事になります。感染兆候を見逃さない眼も必要でしょう。

あとは骨やその周囲の構造を理解できる人。X線写真やMRI画像などは読めるに越したことはありません。

いかがですか?今回は整形外科病棟での看護師の仕事を考えてみました。何となく想像できそうですか?


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