産婦人科の仕事内容


今回は女性患者さんだけがお世話になる、産婦人科について考えてみます。

産婦人科にはどんな患者さんが来るか?

産婦人科は大きくわけて2つ、産科と婦人科に分かれますね。

産科は文字通り、命が誕生するところです。妊娠初期の切迫流産や、妊娠中毒症の患者さんも入院されますし、周産期(文字通り出産前後の時期。ICD-10では妊娠22週から出生後7日未満と定義されているようです)の妊婦さん(産後は褥婦さんと呼ぶ)が出産のために入院しています。

一方の婦人科は、総合病院や産婦人科専門病院であれば病棟が分かれていることも多いようです。婦人科の患者さんは主に女性器(子宮・卵巣などの付属器・女性外性器)の疾患を抱える患者さんです。いずれにしても女性特有の臓器の疾患ですので、非常にナーバスな方が多いのも現実のようです。

産婦人科はどんなお仕事?

産科の場合、患者さんは週数に限らず妊婦さんです。マタニティブルーという言葉もある通りナーバスな状態にあったりします。お産にまつわる双方の親(実家・義実家)との確執もあったり、妊婦さん本人だけではなくその家族へのフォローも重要な仕事の1つといえるでしょう。

例えば出産に誰が立ち会うかでもめたり(私の個人的意見では旦那さんと実母以外は嫌ですけどね)、母である褥婦さんより先に義母が赤ちゃんを抱っこしたことで問題になったり、というケースも多々あるようです。ここはやはり、母となる妊婦さんの意見を尊重してあげたいですよね。

それからお産は全て予定通りとはいかないものです。妊婦さんの状態だけでなく、赤ちゃんの状態もみながらの緊急帝王切開もあるでしょうし、予定日をだいぶ過ぎてからの陣痛の誘発もあるでしょう。妊婦さんの状態に合わせた適切かつ迅速な対応が求められる職場なのです。

婦人科の場合、患者さんは若い人から高齢の方まで様々です。疾患によるものだとしても、女性特有の臓器を摘出するという大きな問題を抱えています。ここは一つマニュアル通りのケアだけではなく、患者さんの心のケアも看護師の重要な仕事の1つではないでしょうか。
 

産婦人科に向いている看護師

まずは、女性特有の妊娠・出産や、女性特有の臓器に関わる疾患を持つ患者さんが相手ですので、男性看護師は敬遠されるかもしれません。産科も婦人科も、かなりナーバスになっている患者さんも多いですし、現在の日本では男性助産師さんは認められていませんね。その根底にも「女性患者さんから敬遠されるから」という意見が多いこともあるようです。

あとは産科の場合、喜ばしいことばかりではありません。やっと授かった赤ちゃんを不幸にも流産してしまうケースや、死産というケースもあります。妊婦さんの悲しみは計り知れませんよね。さらに産科での仕事の重要なポイントとして、母体だけではなく赤ちゃんへのケアもあります。

出産前なら母体のちょっとした変化で赤ちゃんに影響を与えることもありますし、出産後は赤ちゃんのお世話も重要な仕事です。産後の褥婦さんに辛い宣告(赤ちゃんが障害を持って生まれてきたとか)をする場面もあるでしょう。やはり精神的なケアまで気が回る人の方が向いているかもしれませんし、逆に非常に涙もろい人は仕事にならないかもしれません。

しかし産科での看護師業務を5年とか続けると、「母性看護」という専門看護師の資格を取得できる過程に進めることもありますよ。助産師さんが主体な勤務先でもありますが、看護師としても専門性を持つことができるのです。

婦人科も同様、患者さんの肉体的だけではなく精神的な苦痛に寄り添える心の持ち主がよさそうです。これでもう子供が持てなくなる悲しみとか、術後の抗がん剤治療への不安とか、患者さんの抱える心の闇は様々ですよね。また例えば卵巣頚捻転などは緊急手術となるケースもありますので、それなりに機敏に動ける人は重宝されるでしょう。
 
いかがでしょうか?今回は産科と婦人科での看護師の仕事を考えてみました。何となく想像できそうですか?


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