オペ室(手術室)の仕事内容


今回は入院病棟ではなく、総合病院などの中央手術室での看護師の仕事について考えてみます。

オペ室(手術室)にはどんな患者さんがいる?

手術室が中央化されている場合、手術を受けにくる患者さんはその病院のすべての科(外科系)の患者さんが対象になります。総合病院であれば、外科(消化器・乳腺・呼吸器などなど)、整形外科、脳神経外科、産婦人科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、眼科、心臓血管外科、形成外科などなど。標榜している科は全て対象と思っていいでしょう。

救急病院であれば緊急手術も非常に多いです。例えば緊急帝王切開なら1分1秒が重要なこともありますし、解放骨折なら受傷から6~8時間以内に切開・洗浄しなくてはいけないゴールデンタイムもあります。お腹に包丁が刺さったままとか、飛び降りた患者さんも居たりします。患者さんの背景がよく分からないまま手術につくこともよくあります。

予定手術の患者さんの場合、術前と術後で身体の見た目が変わっていることもありますし、見た目では分からなくても身体の中は大きく変わっています。様々な疾患、様々な手術を受ける患者さんが看護の対象です。

オペ室(手術室)はどんなお仕事?

手術室での看護師の仕事は、大きく分けて3つあります。1つは術前の仕事です。具体的には手術の準備と、患者さんの情報取集と術前訪問です。手術室が中央化されていると、手術室看護師は患者さんのことが分かりません。自分が担当する手術を受ける患者さんの背景や病状や治療の目的などを、術前に情報収集します。

また患者さんからみても手術室の看護師は会ったことがないわけですから、不安を少しでも軽減するためにも、術前(できれば前日)に訪問してご挨拶し、入室前の注意点や入室から退室までの流れなどを大まかに説明します。

手術中の仕事はさらに2つに分かれます。1つは直接介助といい、手指消毒後に滅菌ガウンと滅菌手袋をして滅菌された器械などを準備し、手術が始まったら器械やガーゼなどを医師に渡す仕事です。

もう1つは間接介助といい、清潔野(術野)の周りで患者さんの状態を観察したり、器械やガーゼなどを追加で術野へ出したり、手術中の進行を記録したりします。病棟との申し送りをするのも間接介助の仕事です。

オペ室(手術室)に向いている看護師

手術室看護師の仕事は、看護師として考えるよりも先に、覚えなくてはならないことが多過ぎて、修行しているかのような錯覚に陥ります。それを超えてでも勉強したいと思う人が向いているでしょう。

特に直接介助は、手術の流れと必要な器械などは全て術前に頭の中に入れておく必要がありますし、必ずしもマニュアル通りにもいきませんので、臨機応変さも必要です。

手術室は、病院の中のどこよりも清潔(空気中を浮遊する細菌数が極端に少ないと思ってください)な状態に保たれていますし、扱うものも滅菌物が大半です。清潔と不潔の境界は目に見えませんので、手術室看護師のモラルにかかっています。時には医師に「先生、そこは不潔です!」と進言する場面もあります。気の強さも必要かな?

また1件の手術に何人もの医師・看護師(術式によってはMEさんも)が関わりますので、チームワークよく働けることも重要です。手術が始まってしまえば滞りなく手術を進行させることが最重要ですので、テキパキとした動きが要求されます。

多少のことには動じない肝っ玉も必要ですし、10時間以上とか1晩中立ちっぱなし(もちろん、飲まず食わす・トイレもなし)の場合もあるので、それなりの体力・丈夫な身体も必要です。腰痛持ちには辛いですね。

手術室看護師を5年とか続けていると、「手術看護」という認定看護師資格を取得する課程へ進むことができます。向き不向きもありますが、同じ病院の中でも他部署からのお手伝いが難しいところですし、向いている人は転職しても重宝されます。非常に、専門性を高めやすい職場なんですよ。

いかがですか?今回はOPE室での看護師の仕事を考えてみました。何となく想像できそうですか?


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