高齢者介護の仕事内容


今回は昨今ますますその需要が高まっている、高齢者介護について考えてみます。

高齢者介護の対象となるのはどんな患者さん?

高齢者医療、高齢者介護など似たような言葉がありますが、今回は「介護」のお話です。介護を必要とする方は「要介護者」と呼び、患者さんとはあまり言いません。

その方がどれくらいのレベルの介護を必要とするかは、訪問調査やかかりつけ医の診断、コンピュータ判定(一次判定)、介護認定審査会(二次判定)を経て決定されます。これらの流れを実施するのは、住民票がある地方自治体の担当者となります。

要介護者さんの病態は実に様々です。脳梗塞などの既往により麻痺が残ったり寝たきりになった人も対象となりますが、特に最近増えているのが、認知症の人です。

その原因も色々ですが、特にアルツハイマー型認知症は一度発症すると、現代の医学では完治はありません。十数年という長い期間、付き合っていかなければならない疾患です。

その間、身体の麻痺等がない反面、一人で日常生活を送るのが難しい状態であり、本人だけではなくその家族も大変辛い思いをしていることが多いのが現状です。

高齢者介護はどんなお仕事?

看護師の仕事も実に様々です。例えば特別養護老人ホームのようにほぼ入院に近い形の居宅型施設もあれば、デイサービスなどのような通所型、訪問看護・訪問介護や入浴サービスのような訪問型もあります。

介護とは医療と違い福祉に分類されますので、基本となるのは「現存する身体機能を最大限に生かし、より良い生活を送ること」にあります。例えば介護福祉士さんなどは福祉系の資格とされますよね。

仮に生活上の援助・介助だけであれば、介護福祉士さんやホームヘルパーさんなどで十分に行える場合もあります。しかし生命維持に直結する行為や、根底にある疾患の治療に関わる部分は医療行為とされ、医師・看護師が行うことになっています。

とても具体的に言えば、褥瘡に対する処置や痰の吸引、経管栄養への接続、点滴等による投薬などでしょうか。ニュースもなっているのでご存じの方も多いと思いますが、このうちの痰の吸引と経管栄養については、2012年4月から介護福祉士さんなどでも解禁となりました。しかしそこには、看護師との連携を密にし、しっかりとした監督の下に行うこと、という条件が付いています。

高齢者介護に向いている看護師

まずは高齢者が好きな事が第一条件といえるでしょう。高齢者介護に携わる上では、緊急性よりも、むしろ長期的にじっくりと要介護者さんとお付き合いしていく必要があります。多くの場合、今よりも「軽快する」という転帰が望めるものではありません。

その限られた時間の中で、より人間らしく、少しでも健康に近づきつつ、より良い生活が送れるように援助するのが看護師の仕事です。自施設内の介護福祉士さんの他、かかりつけ医や他の施設のスタッフなど、幅広い専門家との連携が必要になります。

最近増加傾向にある認知症介護を中心にみると、もっと向き不向きが出てくるかもしれません。認知症患者さんの場合、もし何らかの良くない行動をしていても、本人は間違っているとも思っていませんし、どうして自分がそういう行動をしたかという理屈を考えることができません。

ですので、それらを否定すること、問い詰めること、間違いを正すことはタブーとされます。言動全てをありのままに受け止め、少しでも本人の気分が良くなること、やりたいと思うことを優先します。もちろん危険を伴う場合は別ですが、その場合も上手く誘導してあげる懐の広さが求められる仕事と言えるでしょう。

また、高齢者に対する介護・看護に長く携わると、認知症看護認定看護師(認知症の各期に応じた療養環境の調整およびケア体制の構築が主な仕事)や、老人看護という専門看護師資格取得の道もありますよ。

いかがですか?今回は高齢者介護について考えてみました。何となく想像できそうですか?


このページの先頭へ