呼吸器内科の仕事内容


今回は主に肺に関する疾患の患者さんが多い、呼吸器内科について考えてみます。

呼吸器内科にはどんな患者さんが来るの?

呼吸器内科は、文字通り気管支から肺までの呼吸器を専門とする分野です。

非常に分かりやすい例を上げると、インフルエンザや気管支ぜんそくの急性憎悪(自宅療養では治癒が望めない、継続的な医療行為を必要とする病態)があるでしょうか。

他にも肺炎や結核、急性気管支炎、感染性の胸膜炎などもあります。いずれにしても、その原因に細菌やウィルスがある場合、患者さんを隔離して他への感染を徹底的に予防する必要があります。

感染性ではない疾患では、肺がんの患者さんもいますし、がん性の胸膜炎を起こす患者さんもいます。最近では慢性閉塞性肺疾患(COPD)も大きな社会現象といえそうです。

いずれにしても、呼吸器疾患を患う患者さんは、生きるための基本である「呼吸をする」機能が低下しており、苦しくて息が出来ない辛さを抱えた患者さんたちです。

呼吸器内科はどんなお仕事?

看護師の仕事は、患者さんの病態によって大きく変わってきます。

例えば感染性の肺疾患(インフルエンザや結核、マイコプラズマ肺炎など)は、患者さんへのケアも重要ですが、院内感染予防策の徹底も大きなウェイトを占めるでしょう。

また呼吸器は人が生きるための重要な器官ですので、不幸にも非常に短い期間で亡くなる患者さんもみられます。呼吸器疾患が死因となる場合、意識は最後の瞬間までしっかりしているケースが多く、患者さんは非常に苦しみながら無くなるケースがほとんどです。

また肺がんに対する抗がん剤治療を受ける患者さんも多くいますが、ここ数年の肺がんに対する抗がん剤の進歩は目覚ましいですよね。他の抗がん剤治療の場合は外来のケモ室(日帰りで抗がん剤治療を受けるところ)もありますが、肺がんの場合は入院して行うケースも多いです。

ある特定の肺がんをターゲットとした抗がん剤は、抗がん剤投与前後に大量の輸液(3,000mlとか)が必要なためです。呼吸器内科病棟の看護師としては、これも大きなウェイトを占める業務ではないでしょうか。

呼吸器内科に向いている看護師

まずは呼吸器の解剖生理と病態生理をしっかり理解していることは重要です。

特に感染性疾患も多い呼吸器内科病棟では、空気感染は最大の敵の1つですので、感染のメカニズム、感染を拡大させない手技手法に精通する必要があります。深く勉強することが好きだったり、神経質すぎるくらい感染予防に拘れる人は、結構向いているかもしれません。

さらに、肺がんは抗がん剤の進歩が目覚ましい分野でもありますので、そのレジメンも非常に数が多く、様々な抗がん剤の組み合わせや投与方法など、深くしっかり勉強する必要があるでしょう。その意味でも勉強が好き、探究心が強い人は向いていそうですね。

また、呼吸器疾患で亡くなる患者さんは、最後の一瞬まで意識がはっきりしているといわれます。つまり自分の死期を悟ることも多く、眠るように・・・というよりは、苦悶の表情のまま息絶えることもあるでしょう。

そんな患者さんに対し、アナタならどんな言葉を最後にかけてあげたいですか?また死期を悟った患者さんへの精神的なケアとして、どんな言葉をかけてあげたいですか?呼吸器内科の看護師は、こういったことを常に自問自答しているのかもしれません。

ところで、呼吸器内科で抗がん剤治療や放射線治療を受ける患者さんに多く関わると、「がん化学療法看護」や「がん放射線治療看護」といった認定看護師の専門課程に進むチャンスがあります。

また「慢性疾患看護」や「がん看護」という専門看護師も可能性がありそうです。がんに向き合う姿勢、慢性疾患に向き合う姿勢など、専門性を高めやすい分野だと思います。

いかがですか?今回は呼吸器内科での看護師の仕事を考えてみました。何となくイメージできそうですか?


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