血液内科の仕事内容


今回は全身を流れる血液自体の病気が多い、血液内科について考えてみます。

血液内科にはどんな患者さんが来るか?

血液内科は、鉄欠乏性貧血や再生不良性貧血、慢性・急性白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などさまざまな疾患が対象です。

いずれにしても血液やリンパ液自体に問題があり、その結果全身的な状態が悪くなる、という疾患です。大きく分けると、悪性腫瘍性の疾患とそうではない疾患、となるようです。

例えば、白血病や悪性リンパ腫などのいわゆる「造血器の悪性腫瘍(がん)」は、抗がん剤治療や放射線治療、造血幹細胞移植などをうまく組み合わせて行うことで、「治癒」が望めることも多くなってきています。

しかし患者さんの病状としては、辛い抗がん剤治療や放射線療法に耐えなければなりませんし、免疫力の低下や抗がん剤の副作用に苦しむ場合が多いのが現実です。

また、他の悪性腫瘍性疾患が加齢とともに増えるのとは違い、血液のがんといわれる白血病は小児でも罹患することが多く「子どものがんの中では患者さんが多い疾患」ともいえます。

血液内科はどんなお仕事?

看護師の仕事としては病態によって大きく変わりますが、共通しているのは易感染性や出血傾向などがみられることでしょうか。病態そのものでも易感染性を呈することもありますが、抗がん剤治療や放射線療法、骨髄移植術などでも、より感染し易い状態になります。

病室は準無菌室だったりビニールカーテンがあったり、面会者(家族限定の場合が多い)だけではなく医療者も、マスクや手袋・ガウンなどを利用して、患者さんへの感染を防ぐ努力が需要です。

出血傾向についてはどうでしょうか。出血傾向のある患者さんは、はっきりとした外力などの原因や、これといった誘因がなくても出血したりするため、行動が狭くなりがちではないでしょうか。

例えば口腔ケアが消極的になったり、許可が出ていてもあまりベッドから降りなかったり。口腔ケアは歯周病予防としても重要ですし口腔内の出血が続くと様々な感染症の原因ともなります。

またベッドからあまり動かないのでは精神的にも参ってしまいますね。そんな場合の技術的・精神的サポートも、看護師の仕事といえそうです。

血液内科に向いている看護師

まずは、血液疾患とは何か、血液やリンパに問題があるとどうなるのか、造血幹細胞に問題があると全身的にどのような影響があるかなどを、しっかり理解している必要があります。

また血液疾患の分野は、基礎医学といわれる分子生物学・免疫学・ウイルス学などの研究成果が、疾患の診断法や治療法に反映されやすい、という特徴もあります。基礎医学をしっかり勉強してきたか、興味をもって勉強が続けられるかも大きなポイントでしょう。

そして血液やリンパの疾患は、全身の臓器に影響を及ぼす可能性があり、症状も全身的なものが多くなります。看護師の仕事としても、抗がん剤や放射線による治療、骨髄移植治療などへの援助もありますが、それでも全身状態の観察や管理などが多くなります。

また病態は疾患により様々ですし、診断がつくまで結構な時間がかかるものもあります。看護師としては、疾患ごとの病態もかなり深くまで理解する必要があるでしょう。

さらに血液内科の患者さんは、子どもの場合もあります。いずれにしても一昔前は「不治の病」だったものも多く、患者さんへの精神面でのケアも重要な仕事になり、どうしても後ろ向きになりがちな患者さんの気持ちを前向きにするよう援助する必要があります。

また、血液内科疾患の診断や治療には、担当医と看護師だけではなく、病理医や臨床検査技師、薬剤部、治験や移植のコーディネータなど、多くの専門職が関わることになります。これらの医療スタッフと協力しあい、患者さんを中心としたチーム医療を実践できるスキルは必要でしょう。

いかがですか?今回は血液内科での看護師の仕事を考えてみました。何となく想像できそうですか?


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