耳鼻咽喉科の仕事内容


今回は耳・鼻・喉の疾患に苦しむ患者さんが来る、耳鼻咽喉科について考えてみます。

耳鼻咽喉科にはどんな患者さんが来るか?

耳鼻咽喉科・・・といえば花粉症の時期は患者さんが大挙してやってきますよね。しかし花粉症だけなら入院するほどではありませんので、耳鼻咽喉科病棟となると話は別です。では耳鼻咽喉科病棟に入院する患者さんとは、どんな患者さんでしょうか。

まず、慢性副鼻腔炎で手術適応となった患者さんや、扁桃腺が大きくて炎症を起こしており手術適応となった患者さん、顎下腺や耳下腺炎などで手術適応となった患者さんが多いでしょうか。一般的には、手術適応で比較的短期の入院となる患者さんが多いようです。

また、扁桃腺炎やアデノイドがある場合、緊急性がなくてもいずれは摘出した方が良い場合があります。疲労がたまったり抵抗力が落ちた時に、いきなり高熱を出すことがあるためです。小さい頃から分かっていれば、小学生かその前位で手術をうける子どもが多いでしょう。

ある程度緊急性の高いものとして「鼻血が止まらない」というケースもあります。鼻血だけだと大事ではないと思うかもしれませんが、患者さんにとっては「痛くて眠れない」など、だいぶ精神的に参った状態で受診するケースもありますので、場合によっては緊急手術になります。

耳鼻咽喉科はどんなお仕事?

手術適応で入院される患者さんに対しては、手術前後のケアが基本になります。耳鼻咽喉科の手術は比較的手術時間が短い場合が多く、全身麻酔で行う場合が多いのですが、例えば膀胱留置カテーテルは挿入されないケースが多いようです。時間が短いですし、麻酔覚醒も比較的早くしっかり行われるためでしょうか。泌尿器には何も問題がありませんしね。

しかし一方で手術時間が非常に長いケースもあります。例えば真珠主性中耳炎(鼓膜形成)などの場合は1日近くかかる場合もあります。この場合は、術後のケアとして色々なことが変わってきますね。

また、季節的に子どもが増える場合もあります。小児科病棟が別にある場合は必ずしもそうではないかもしれませんが、術後の包交などは医療器具も医療材料も、耳鼻咽喉科の方が揃っている場合もありますよね。ですので、子どもが入院する場合もあります。

ところで、慢性副鼻腔炎など鼻腔内の手術の場合、鼻にはコメガーセなるものが挿入されてきます。枚数について申し送りを受け、術後の包交の際にはしっかりカウントします。が、これを抜くのは実はかなり痛い!!患者さんによっては、処置室でほんの短時間ですが、失神してしまうケースもあるようです。

耳鼻咽喉科に向いている看護師

耳鼻咽喉科は、耳・鼻・喉の疾患が対象ですので、その分野の疾患や病態生理はしっかり頭に入っていることが必要でしょう。一見すべてバラバラな臓器に見えますが、内部では繋がっていたり、他の臓器と深い関わりを持っている場合もあります。

例えば、慢性副鼻腔炎が非常に悪化し、鼻腔内に溜まった膿が実は脳内(頭蓋内)に流れ込んでいた!という場合もあります。慢性副鼻腔炎の手術の際は副鼻腔内の軟骨や粘膜などの組織も削っていきますが、この膜を突き破ると脳!というあたりまで、実は鼻腔は続いているのです。耳鼻咽喉科病棟で働く場合、これら周辺臓器との関わりもチラッと頭の中で考えられるスキルが欲しいですね。

患者層としては、子どもから成人、特に働き盛りの男性・女性が結構多くいます。もちろん高齢者の方もいらっしゃいますが、例えば鼻骨骨折などは比較的若い男性が多かったり、夏季休暇中は子どもで大盛況な場合もあります。あらゆる世代の患者さんとのコミュニケーション能力は必要そうですね。

いかがですか?今回は耳鼻咽喉科病棟での看護師の仕事を考えてみました。何となく想像できそうですか?


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