不妊治療の仕事内容


今回は、近年特に需要が増えつつある、不妊治療について考えてみます。

不妊治療の場にはどんな患者さんがくるか

不妊治療と聞くと、何を想像しますか?近年、特に女性の晩婚化が進み、不妊治療の需要が増えているようです。

不妊の原因として女性側に原因がある場合、元々妊娠しにくい、あるいは子宮内で胎児を育てにくいなどの理由もありますが、そもそも女性の晩婚化が進み、いざ子供が欲しいと思った時には女性の身体がそれに対応できない状態に変化しているケースもあります。

また男性側に原因がある場合、受精する力が強い精子をつくる能力が欠けていたり、そもそも数が少なくて受精するに至らないというケースもあります。

いずれにしても不妊に悩む夫婦にとっては、子作りというこの上なくプライベートなことで悩みに悩んで受診する人たちが多いところです。しかも現在では保険適応ではないため、非常に高額な治療費を全て自分達で用意しなければなりません。

さらに女性側にも男性側にも、辛い治療や痛みのある治療が必要なケースもあります。それらの高いハードルを全て乗り越え、やっと子供が授かった時の喜びは計り知れませんよね。

看護師はどんな仕事をするのか

看護師の仕事はまず、検査や治療に訪れたご夫婦のお話を伺うことから始まります。場合によってはどちらか片方は非常に乗り気でも相手はそうでもない場合もあります。

しかしそんな中でも、これまでどんな努力をしてきたのか、今回なぜここを受診したのか、子どもが欲しいという熱意はどのくらいなのか、実際の夫婦生活はどうなのかなど、ものすごくプライベートなこともじっくり話を伺う必要があります。

では治療を始めたとして、いくつかの段階を追うことが考えられます。例えばタイミング療法。女性が毎日測定する基礎体温を元に排卵の時期を予測し、実際に近くなったら卵巣の状態、排卵の有無を経膣エコーなどで確認し「今日はチャンス」となったら、夫婦生活を持つよう指導します。

それ以外にも、女性ホルモンの注射や内服などでホルモンバランスを整えることもありますし、薬物による排卵誘発もあります。またさらに進んだ治療法としては体外受精(顕微鏡受精)などもありますね。

いずれにしても数か月以上の時間がかかり、場合によっては女性側の年齢や卵子やホルモンの状態などを鑑みて、いきなり体外受精となる場合もあります。

その場合も排卵を誘発し、複数の卵子を採卵し、受精卵を身体に戻すという、多くの時間と苦痛を伴う治療になります。しかも必ず成功するとは限りません。看護師の仕事は、これらの過程を経る患者さんを支えることも含まれますね。

不妊治療にはどんな看護師が向いているのか?

まずは不妊について、しっかりとした知識を持っていることは必須です。また夫婦のプライベートにもかなり深く関わるため、看護師側にも落ち着きや礼節をもった態度・立ち居振る舞いが必要とされます。

また不妊に悩む夫婦は、比較的年齢が高く、インテリジェンスも高く、看護師側にも特に不妊治療や妊娠・出産に関してのインテリジェンスを求める医療機関も多いようです。中には、看護師募集に対する応募電話の第一印象でお断りする、というクリニックも本当にあります。

ところで、不妊治療に長く関わると、不妊症看護という認定看護師の道もあります。「生殖医療を受けるカップルへの必要な情報提供および自己決定の支援」が主な仕事になりますが、子どもが欲しくて欲しくて、でも中々出来なくて、治療は辛いし痛いし(お金もかかるし)、でもそれを乗り越えてやっと授かった子供って、とても夢があると思いませんか?

不妊治療は一生続けるものではありません。妊娠できたら卒業です。多くの夫婦の夢を応援できる、とても良い仕事ではないでしょうか。

いかがですか?今回は不妊治療について考えてみました。何となく想像できそうですか?


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