給与が高い職場は?


給与が高い職場は?

前回から看護師の「給与」についてのお話ですが、今回はずばり「給与が高い職場は?」についてです。
 
パート勤務の相場は前回計算してみました。給与を調節する働き方での計算でしたが、フルタイムパートの場合は、1日7時間、月平均20日、これを12カ月で計算すれば、おおよその年間給与が計算出来ます。

今回は「正職員・正看護師」で、高いのはどんな職場かを考えてみます。
 
正職員の場合、働く施設によって、夜勤があるか無いか、何らかの手当てがつくかどうかで、だいぶ変って来ます。基本的には、病院なら夜勤あり、クリニックなら夜勤なし、通所施設も夜勤なし、但し老人保険施設や有料老人ホームのような介護を受けつつ生活をする施設の場合は夜勤もあり、というのが一般的かと思います。
 
では、実際の「正職員・正看護師」の給与はどの位なのでしょうか。試しに、こちらのサイトで看護師転職サイトランキングに入っているとあるサイトから、「正職員・正看護師」の時給の平均を出してみました。

条件は

  1. 病院(5)/クリニック(5)/老人保健施設や通所施設(3) の3種類
  2. 正看護師の給与の最低金額(但し、諸手当が含まれています)
  3. 東京都内の施設限定
  4. 検索結果の上位から各施設を選択

としました。その結果、まず、月給で見ると

  • 病院:374,305円
  • クリニック:349,360円
  • 老人保健施設:315,667円

となりました。全体での平均は346,444円です。
 
さてこれで見ると、やはり病院が一番高いことが分かります。2位のクリニックとは、月額で25,000円くらい違います。但しこれは、病院の場合は「諸手当含む」となっており、つまり夜勤手当が含まれている場合がほとんどです。

一方、クリニックの場合は夜勤が無い分、若干安めになっているようです。しかしクリニックの場合、夜勤手当は無い(19床以下でも病床があれば夜勤はありますが)のですが、昼休みが長く診療時間も若干長いという特徴もあります。

最近では20時まで診療しているクリニックもありますので、その場合は看護スタッフも入れ替え制になっていたり、ということがあるのではないでしょうか。

また、パート勤務の時給もそうでしたが、老人保健施設はやはりクリニックよりも安めです。しかし、デイサービスや通所施設ではなく、入院施設や老人ホームのように、24時間体制の勤務が必要なところであれば夜勤もありますので、そう言った意味では「安い」と感じるかもしれません。
 
さて、今回も年収で考えてみることにします。正職員の場合は基本的に賞与があると思いますので、12カ月の月給+1年分の賞与4カ月分で計算します。但し病院の場合は諸手当込の金額ですが、賞与は基本給からですので、実際はこの計算よりも1か月分くらい安くなると思って下さい。

  • 病院     16か月分で  5,988,880円
  • クリニック  16か月分で  5,589,760円
  • 老人施設等  16か月分で  5,050,667円

いかがでしょうか。勤務先で年間90万円ほど違う計算になります。この違いは非常に大きいですよね。実際には提示されている月給の13倍くらいが適当なのかもしれませんが、それは施設によってかなりの差が出ます。このあたりは転職サイトの担当者に聞くとよいでしょう。この差が生まれる理由は何でしょうか。

やはり、病院の場合は夜勤があったり、急性期や手術室のようなちょっと特殊な場所があったり、確かにそこで働けば大変さはあります。ですが、自分自身のスキルを高めるとか、色々な勉強が出来るという点では、大変だけども楽しい職場であると思います。

クリニックの場合は、ある程度専門性が必要になりますし、そもそも看護師の人数が結構ギリギリなため、一人の負担が大きい面もあります。その一方で、本当の急患は来ない、曜日や時間帯によって患者さんの波がある、昼休みに家に帰ってご飯を食べる余裕がある場合もあります。

老人施設等の場合、ほとんど体力勝負なところもありますが、看護師としての業務が比較的限られている点も見逃せません。
 
今回のテーマの結論は「病院」ということになります。

しかし、実はここには出ていない職業で比較的高給な仕事もあります。それは治験のお手伝いをするCRCと呼ばれる職業です。これはお薬の治験を行う時に協力病院やクリニックへ赴き、医師が診療する際に何を見てほしいのかをお伝えしたり、患者さんへ治験やお薬などの説明をするお仕事です。

基本的には日勤のみ、所属自体は比較的大きな企業ですので福利厚生も良い、などの利点があります。一方で、治験の範囲にもよりますが、出張などがある場合もあります。

実はCRCの場合、看護師の資格だけではなくCRC認定資格というものがあります。もちろん最初はこの資格はありませんが、続けていけるならバックアップしてくれる企業がほとんどです。

CRCは最近人気が高いらしく、非公開求人になっていることも多いようです。この仕事があるかどうか、一度転職サイトへ質問してみるもの良いかもしれませんよ。

給与の交渉をするには?


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