男性看護師の悩み


今回は、男性看護師ならではともいえる、悩みについて考えてみたいと思います。

男性だから働けない職場

とある400床規模の一般総合病院には、男性看護師は3名です。意外と少ないですね。中にはゼロという病院もあるかもしれません。配置部署としては、手術室、外科・脳外科・整形外科・泌尿器科病棟などが多いようです。精神科(心療内科)病棟があればそこには大目に在籍しているかもしれません。

一方、現在の日本では、乳腺外科病棟や産婦人科病棟など、基本的に女性患者さんしか入院しない部署には、男性看護師は配置されない傾向にあります。

また小児科病棟は、患児が小学生くらいなら大人気かもしれませんが、乳幼児の場合は知らない男の人には懐かない場合もありますので、配置されることは少ないのではないでしょうか。これらも「配置部署が限定される」という悩みかもしれません。

さらに、手術室に配置された場合は緊急帝王切開が入ったとしても、男性看護師は手術につけないことがあります。夜間緊急の場合はこの限りではないですが、逆に患者(妊産婦)さんから「ちょっと嫌かも」と思われながら仕事をすることになりそうです。

現在の日本では、出産時に立ち会う男性は、産婦人科医とパートナー以外は一般的ではないからです。このように男性であるが故に担当できない仕事が存在するのも事実のようです。

女性が95%を占める世界

もう一つ、女性が圧倒的多数を占める世界での悩みもあると聞きます。それは、先輩・同僚・後輩・上司全てが女性であるということです。

まず、男性と女性では根本的な考え方も違う部分は多いですし、女性特有の会話に入りにくいということもあります。例えば、寝不足で今日は化粧のノリが悪い同僚がいたとします。男性看護師のアナタは何と声をかけますか?

  • A「そんなの全然気にしない」
  • B「今日は早く休んだ方がいいね」
  • C「声はかけない」

例えばAの後にどういう会話を続けますか?それでもアナタはキレイだとほめても、相手のキャラクターによっては嫌味ととられ、怒らせる結果になりかねません。逆にみんな気にしてないよ、などは「私は自意識過剰と言いたいのか!」とこれも相手を怒らせるかもしれません。かと言ってCでもダメなのです。

女性は、容姿に関することには敏感なことが多く、無視されることを嫌います。また他の面でも女性特有の会話が存在します。たとえ業務とは無関係な会話でも、同僚たちと上手くつきあっていくためには十分に気を付けなくてはなりません。

しかし女性同士はみな持ち合わせていることなので、それほど気を使ってはいないのです。この辺に若干の不公平感があるかもしれませんね。

悩みを相談できる相手は

自分の周りは女性だらけ、同じ男性がいても医師など立場が違う場合は、仕事や人間関係に関する悩みは中々相談できませんね。

女性看護師は、女性同士で愚痴や悩みを打ち明け合う、いわゆる「女子会」で元気を取り戻すことも多いです。しかし、圧倒的少数の男性看護師はどうでしょう?本当に信頼できる同僚であれば可能かもしれませんが、そこには「誰かに見られたら関係を誤解されるかも」という心配がありませんか?

かつての同僚の男性看護師さんに聞いてみたところ、やはり男性看護師は少なくて目立つので、知り合えば仲良くなることが多いようです。例えば配置部署が全く違っても、同じ病院の中で何度か顔を合わせれば仲良くなったり、数人集まれば定期的なお酒の席を設けたり、ということのようです。

女性看護師は同じ病院の中で顔を合わせても、一緒に働いたことがない、友人の友人などの関係がなければ、そうそうお近づきにはなりませんよね。これは男性看護師ならではかもしれません。その代わり、そういう結びつきは大変強いらしく、特に学生時代の同級生(男子)などは、本当に大切にしているそうです。

そんな女性が圧倒的多数な世界に飛び込んだ男性看護師ですが、職場における恋愛はあるのでしょうか。次回は男性看護師の職場恋愛について考えてみます。


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