組織内での昇格


みなさんこんにちは。第4回目の今回は、看護師のキャリアとして、「組織内での昇格」について考えてみます。

看護師が属する組織

看護師が所属する組織は、大抵は「看護部」になります。看護部のトップである看護部長や副部長が居て、その下に各部署ごとの師長や主任(施設によっては係長など)が居て、看護師がいます。

この「看護部」という組織は、ほとんどの場合、年功序列の世界です。いきなり幹部クラスになることはなく、配属先の中で主任になり、師長になり、やっと幹部クラスなどの看護部のいわゆるエライ人になりますよね。その道のりはかなり長いものになります。

また、病院によっては附属の看護学校があったり、大学病院などではその大学の看護学部を出ていないとなかなか上には上がれない、という現実もあります。

昇格していくには

まず、当然ですが、ある程度は経験年数を積んでいること。それからいわゆるリーダー業務を経験していることが必要です。私の周りを見ていると、最低でも7~8年、リーダー業務を最低でも3年以上経験していることは必要なようです。

その後、これは施設の取り決めにもよりますが、リーダーシップ研修や主任者研修などを受けていることが必須なようです。ある程度規模の大きな組織、例えば日本赤十字などは、病院ごとの研修だけではなく、全国の赤十字共通の研修に1年間通う、というパターンもあります。

いずれにしても、ただ長く働いていれば良い、というものではなく、看護師としての資質を問われることになります。では実際にどんな資質があればよいのでしょうか?

前出の研修などではリーダーシップに関することを学びます。また、とある研究では、中堅看護師と主任看護師の間で、「働きかけ」「向き合い」「発展性」「説得力」「成長力」について比較すると、主任看護師として認められている人の方が「働きかけ」「向き合い」「発展性」に対する意識がしっかりしているとの結果が出ています。

つまり、看護師としての知識、経験、技術はもちろんですが、職場のスタッフと向き合い、発展していくためにどう働きかえていけば良いのかを考えられるかどうか、ということのようです。

こんな昇格の仕方もある

新人の頃は、大学病院や公立病院のような規模の大きな病院で働くことが多い看護師ですが、一生同じ組織で働き続ける人は実はそんなに多くありません。つまり、途中で退職→再就職があったり、転職する人が多い職種です。

もちろん同じ組織で長く働けば昇格の道は近道のように見えますが、実は比較的若くても昇格しやすい道もあります。

それは、新設や経営移管などで一度に沢山の看護師の募集がある場合です。この場合、まったく新たに年功序列の組織ができたり、これまでの組織を一旦崩して再構築するわけですから「上がいるから上がれない」ということはありません。

むしろある程度の経験年数を積んでいれば、上が少ない場合が多いので、比較的若くても研修を受けやすく、昇格しやすいのです。

今回は看護師にとっての昇格について考えましたが、次回からはちょっと視点を変えて「専門性の追求」について考えてみます。

専門性の追求について


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