専門性の追求について


みなさんこんにちは。第5回目の今回は、看護師のキャリアとして、『専門性の追求』について考えてみます。

いわゆるエキスパートナースとは?

エキスパートナースとは特定の分野で経験を積んで高度の技術を習得し、それを患者さんのために役立てられる看護師のことをいいます。

ところでみなさんは「暗黙知」という言葉をご存知でしょうか。簡単にいえば、認知の過程あるいは言葉に表せる知覚に対して、言葉では説明できない身体の作動のことです。

詳しい説明はここでは省きますが、皆さんも長いこと同じ分野で働く先輩の「勘」に救われたり、医師よりも早く異変に気付いた、ということがあるかと思います。

これは理論や勉強に加えたいわゆる経験に基づく暗黙知によるものといえます。専門的なことを勉強し続ける努力と、長年の経験の賜物なのです。

実は、一般企業や職人さんの世界でも「10年ルール」というものがあります。何事も探究心をもって、一つのことに10年以上向き合い、失敗点を振り返り改善する努力を続ければ、その道のエキスパートになれると言うことで、もちろん経験の質も重要です。看護師に置き換えても通用する気がしませんか?

プロ意識とプロである自分

一般的にも専門職に対する言葉で「プロフェッショナリズム」という言葉があります。直訳するとプロ意識や職人かたぎという言葉ですが、要はその道での専門性をあらわします。

看護師の専門性を語るときに使われる言葉でもう一つ「プロフェッションフッド」というものがあります。簡単にいえば「看護師が看護職のプロとして、看護をどのように引き受けているのか」ということです。(これについてはインターネットで検索すると色々な論文が出てきますので、一度読んでみてください)

この二つの違いは、プロフェッショナリズムはある専門職に求められる性質(側面)をあらわし、プロフェッションフッドは一人一人の看護師がその社会的意義をどのように引き受けているか、といわれています。

ちょっとややこしいですが、これには5つの要素があるそうです。

  1. 看護師としての社会的意義
  2. その看護師なりに一生懸命看護する姿勢
  3. 他の看護師とともに高めあい、協力する姿勢
  4. 自己表現・自己主張
  5. 倫理・道徳の遵守

です。

より専門性を高めるために

もう一つの考え方として、スペシャリストとジェネラリストという言葉もあります。この2つは対義語として比較されることが多い言葉です。スペシャリストとは看護師で言えば「専門看護師」や「認定看護師」です。

一方のジェネラリストとは広範囲にわたって知識や経験を持つ看護師なのですが、残念ながらこれに適応する制度は日本の看護協会などには現在はありません。

ですが病院としてはこのジェネラリストも非常に重要で、病院独自の制度として認める動きもあるようです。基準が難しいとは思うのですが「みんなが頼れる大先輩」といったところでしょうか。

いずれにしても看護師としての専門性を追求して得られるものですよね。

今回は看護師にとっての専門性について考えましたが、次回はさらに視点を変えて医療機関以外にも広がる看護師の需要について考えてみます。

看護師から企業への転職


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