離職について


みなさんこんにちは。第10回目の今回は、看護師のキャリアに出現する壁の2つ目、「離職」についてのお話です。

辞めるには2つある

「仕事を辞める」という言葉には、2つの意味があります。1つは、今の職場を去るという意味です。この場合は後日、別の職場であっても同じ職種として働くことを意味します。

もう1つは、職業を辞めるという意味です。この場合は、その職業そのものを辞める、変えることを意味します。今、看護師の世界では後者である「離職」する看護師の多さが問題となっています。

看護師が今の職場を辞める理由

前回は、看護師のライフサイクル上の壁、結婚と出産についてのお話でした。看護師はまだまだ圧倒的に女性が多い職種であるゆえに、結婚・出産を機に職場を離れる人が多いと言えます。今の仕事は好きだけど、結婚のため遠くに転居するとか、出産を機に数年の間は育児に専念するケースも多いですよね。

しかし看護師の場合は、日本全国どこへ行っても再就職は可能ですし、また数年のブランクがあっても復職に向けたサポートがありますので、割と再就職には困らない職業です。

結婚・出産以外の理由、例えば専門性を高めたい、人間関係に問題がある、などの理由でも、看護師の仕事自体が好きであれば、再就職は他の職種に比べて比較的簡単にできます。続けられない理由があるのであれば、無理をしても良いことはありません。違う職場への転職も選択肢の一つかもしれません。

看護師が看護師を辞める理由

では、看護師が看護師を辞める理由とはなんでしょうか。現在全国的に問題となっているのは、看護師を辞めてしまった人たちに共通している「もうこの仕事を続けていられない」という実態です。

2008年に日本看護協会が行った調査では、交代制勤務につく看護師のうち、23人に1人の割合で、月60時間の超過勤務となっているという結果が出ました。また全国の病院勤務の少なくとも2万人以上の看護師が過労死の危険性があると言われています。

他の調査でも「超過勤務が多い」「子育てができない」という、仕事とプライベートの両立が難しい点が、看護師の離職の大きな理由であるという結果が出ています。つまり、それだけ過酷な労働条件を強いられる看護師が多いということです。

今や、看護師不足によって病棟閉鎖を余儀なくされる病院がある時代。一方で十分とは言えないまでもかなり充実した人員配置が可能となっている医療機関があるのも事実です。

その差は、地域性もあるとは言えますが、やはり病院の管理者側の姿勢にもあるのではないでしょうか。私個人としては、看護師は、もっと労働条件の改善を求めて良い職業だと思っています。

いかがでしたか?今回は看護師の離職について触れました。職場を変えるだけではなく、看護師自体を辞めてしまうのは、看護師という職業に就くための時間と労力を考えると、少しもったいないかもしれません。

今、離職を考えている看護師の皆さん、本当に看護師という職業が嫌なのか、職場が自分をもっと大事にしてくれたら続けられるのか、今一度じっくり考えてみませんか?

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