看護師の「キャリアデザイン」とは何か?


みなさんこんにちは。第3回目の今回は、看護師にとっての「キャリア・デザイン」について考えてみます。

看護師という業界

前回は「一般的にいうキャリア」についての考えてみましたが、では看護師と一般社会(企業務め)とは何が違うのでしょうか?

まずは大多数が「病院や診療所」に勤めていて(第1回目参照)、看護サービスの提供は24時間365日、切れ目がありません。さらに病院の中での役割も決まっており、病院の中での移動範囲が限られます。

また、常に新しいことを学び続けたり、直接の業務以外にも必要な活動(施設内の係や委員会など)が増えていきます。必然的に看護師同志の仲間意識が高くなり、自らを閉鎖的な組織にしてしまいがちです。

このため「一般社会とは違う」とか「自分たちは一般社会のことを知らない」と考えがちではありませんか?自分たちが看護師以外のことをよく知らない、という点はその通りですが、一般企業に務める人たちとも、社会活動という大きなくくりで見れば、共通点は沢山あります。その一つが「キャリア」の考え方です。

看護師にとってのキャリア

前回のお話の中で、キャリアとは「自分がどのような学歴や資格を持っているか、それによりどんな仕事をしてきたか」であり、それを考えるタイミングは、学校を選ぶとき、就職活動のときと、異動・転職を考えるときです。

これは看護師にも当てはまるものです。しかし一般企業に勤める人よりも看護師の方が、あまり苦労することなく就職先を選べる職業ですから、就職活動のときは自分の意志はやや希薄かもしれません。その代わり学校を選ぶ時点で強い意志が働いているともいえます。

つまり看護師にとってのキャリアとは、看護師になった時点ですでに1つ獲得しているものであり、今後どのような経験値を増やしていくのかが、看護師にとってのキャリア・デザインなのです。

看護師が考えるキャリア・デザイン

では、実際に看護師が考える「キャリア・デザイン」とはどのようなことでしょうか?

まず1つ目に、一般社会と同様に考えるのであれば「組織の中で昇格していくこと」があります。2つ目には「獲得する経験を選択する」ことです。最近では専門性を高める仕組み(専門看護師や認定看護師など)も増えてきましたよね。3つ目は獲得した経験を生かして他のことをする、というのもあります。

看護師は今のところ、一旦資格をとれば生涯続けられる職業ですので、自分のライフサイクルの変化に合わせて勤務形態を選べます。さらにこれまでの経験から新しい道も開くことができます。つまり自分で自分のゴールを設定し、さらに新しいゴールを決めることもできるのです。

これは次に何をしたいかに直結しますので、転職を考えているときこそ、自分のキャリア・デザインを考える一番のタイミングではないでしょうか。

今回は看護師にとってのキャリア・デザインについて考えましたが、次回からはいくつかの具体例について考えてみます。

組織内での昇格


このページの先頭へ