治験業界への転職~CRAやCRCとは?~


みなさんこんにちは。第7回目の今回は、前回の『企業への転職』のお話の中で少しだけ触れた、治験に関するお話を少し掘り下げてみます。この業界は結構人気がありますよね。

治験とは何か

では、そもそも「治験」とは何か、からみてみます。現在、日本で「医薬品」として医療機関で使用したり薬局で販売しているお薬は、全て厚生労働省によって承認・認可されているものです。

新薬として研究開発から販売に至るまでの間に、決められた過程での結果を出さないといけません。動物実験(マウスなど)に始まり、そこでの有効性と安全性が確認されたら、実際に患者さんに投与する試験を行います。

似たような言葉で「臨床試験」がありますが、これは新薬の開発に限ったことではなく、すでに販売している医薬品についての追跡調査なども含みます。「治験」とは治療試験の略であり、臨床試験の中でも特に新薬の開発のためのものをいいます。

治験CRAと治験CRC

「治験」は多くの手順(試験の方法)が決められており、その分析結果や副作用の発現など、事細かに報告書をまとめる必要があります。また集めるデータ量(実際に参加してもらう患者さんの数)もある一定以上の数が無ければデータの信憑性が揺らいでしまうため、可能な限りたくさんのデータを集め、分析を行う必要があります。

ところが、製薬会社の社員さんだけでは、全てに手が回りません。そこで出てきたのが、治験に関するデータの収集と分析を専門に行う職業、治験CRA(以下、CRA)と治験CRC(以下CRC)です。

CRAとは、Clinical Research Associateの略です。主な仕事は、治験に関する契約、治験中のモニタリング(監視)、CRF(症例報告書:被験者に関する情報が記載された書類)のチェックと回収、治験終了に伴う諸手続き等です。

一方のCRCとは、Clinical Research Coordinatorの略で、治験コーディネーターともいわれます。主な業務は治験実施施設(病院や診療所)の中で治験を担当する医師の指示により、治験の進行をサポートします。被験者へのインフォードコンセントや同意説明だけではなく、心のケアなども担当します。主に治験実施施設へ派遣されます。

求められる素質

先日、CRC歴5年の方にお話を伺う機会がありましたので、求められる素質を伺ってみました。まずはコミュニケーション能力。特にCRCは被験者となって頂く患者さんに同意説明を行い、了承して頂くところから始まります。

その後も必要な期間、その患者さんが受診する際には必ず同席し、治験が全うできるよう、様々な面でフォローしますし、同時に数名を担当することもあるので、これは必須だそうです。

あとは、やる気。新しいものを世に出すために、製薬会社は莫大な費用と時間をかけています。これを無駄にしないためにも、対象となる薬剤についてしっかり勉強し、最後までやり遂げる「やる気」が必要だそうです。

いかがでしょう?ほんの少しだけ治験の世界に触れてみました。病院勤務とは違う楽しさがあるかもしれませんよ。さて次回は自分のゴールを独自で決めたパターンをご紹介します。

治験業界への転職は元々企業系の転職サイトを持つ、リクルートナースバンクマイナビ看護師が強いです。

自分の決めたゴールに向かって


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